ビカクシダ リドレイを初めて育てる方へ
こんにちは。今回、私がお譲りした方向けでリドレイの育て方をお伝えできればと思い記事にしました。
•日当たりに関して
基本的に私の管理場所は梅雨前から秋口までは遮光ネット下となります。
夏場の理想は大きな木の下の木漏れ日の様な日当たりです。
遮光ネットは百均やホームセンターで販売している50%前後遮光のもので構いません。直射日光は葉焼けしますので真夏は避けてください。また、それ以外の季節でも日差しが強く感じられましたら適宜遮光をお願い致します。
•水やりに関して
水やりで重要なのは株全体が濡れ、水苔もしっかり濡れる事です。少しだけ水をやるのではなく、シャワーなどでしっかり株の上部から水をやってください。その際、株の下側の水苔がしっかり濡れている事を確認します。
一度上から水をやっても水苔の下側が乾いている場合、中まで水が入っていない事があります。数分おいてまた上から水をやってください。これを繰り返し下部の水苔に水が感じられる様にしてください。
非常にわかりにくくて申し訳ありません。上の画像で赤丸の辺りから水をやり、青丸の辺りを触って水を感じられるまでしっかり水をやります。
お譲りする株は子株ですが、いつも水を含んでベチャベチャに濡れているのはよろしくありませんが、乾きを放置するのも良くありません。メリハリのある管理が大切です。水を含んでいる時の重さを少し覚えておいて、株の下側の水苔が乾いていて持ち上げた時に軽さを感じたら水をやるタイミングです。
ビカクシダは水をやらなくてもそうそう枯れません。特にリドレイはずっと水がある状況は苦手で枯れを招きます。
•肥料に関して
可能でしたら生育期、春先〜秋まで肥料をやると成長が早いです。肥料は子株の間は極薄(液肥1000希釈倍の場合2000倍等)で回数多くがポイントです。春先などはこの薄さであれば一週間に一度でも問題ありません。また、肥料はやらなくても育ちます。心配でしたら極薄く回数少なめでやると宜しいでしょう。
•管理のコツ
リドレイは特に風が好きです。外気温が最低15度を切らない温度で戸外管理をするとよく育ちます。室内で管理する場合でもサーキュレーターや扇風機を回してあげてください。なお、エアコンの風は極度に乾燥している為、当てないようにしてください。
•ビカクシダに付く虫について
リドレイはビカクシダの中でも圧倒的に虫がつきやすい種類です。というのも、原産地では虫が付かない程の高さにいると言われており、虫に対する耐性があまりないと思われています。
その為、日本でよく発生するキノコバエやワラジムシは高頻度で発生します。どちらも生育には大きな影響はありませんが不快だと感じる場合、駆除材など検討してください。どの殺虫剤でも適用植物と適用害虫がありますので、必ず確認して下さい。適用に記載がないものは全て自己責任となります。
なお、当方では薬害恐れのため、駆除剤の使用は一切致しておりませんので、大変申し訳ございませんが、ご了承いただきます様お願いいたします。
今回は梅雨明けから秋前までの管理です。他の季節の管理につきましては別途記事を作成したいと思っております。
•最後に
リドレイは難しいと聞くことがありますが私自身の経験上、今回書いた水やりや日照のルールを守っていればビカクシダの中ではかなり育てやすい部類だと思います。成長も早く、子株で買っても一年過ぎる頃には立派な株に成長し、愛着もわきます。
ここまで読んでいただいた方は是非リドレイをお迎えして育ててみてください。