子株を買おう。裏情報?も
我が家には結構な数のビカクシダがいますが、すべて子株からスタートです。これは子株のほうが圧倒的に安く、またスペースの調整も成長と共に検討していけるからです。
春になると子株を皆さん買うと思うのですが(んなことはない)、よく目にするのは同じ業者が同じ種類を複数売り出している状態。
これ自体は珍しいことではなく、海外からの輸入の関係で同じ種類のメリクロンだったり胞子栽培品を一気に仕入れ、売りさばくためです。
こういった子株は安くて手を出しやすい反面、実は注意が必要です。(結構大事)
1.種類によってはギャンブル
子株でも強い品種とそうでもない品種で分かれます。一般的には原種よりも交配種のほうが強く、育成は容易です。逆に一部の原種は子株の時の温度管理や日照にうるさく機嫌を損ね簡単に枯れこんでしまうものも。
2.導入タイミングは春から初夏で
もういうまでもありませんが、導入タイミングでベストなのは春です。この時期が一番ビカクにとって過ごしやすく最も成長するからです。
3.設備や環境をそろえてから子株を迎えよう
子株は基本的に直射日光に当てません。強い日差しが苦手なことも多いです。ですのでできれば植物育成ライトの導入を検討してください。蒸れが苦手な種類も少なくありませんのでサーキュレーターの準備を。また子株は特別なオプションでもない限りポットに植わってそのまま届きます。できれば早めに板付けした方がいいので着生材や水苔、テグスなども準備しておきましょう。
4.子株をしっかり選ぼう
その種類で1つしかオークションにない場合選択がありませんが、多くの場合同じような子株が複数出品されます。以下、子株選びの原則で重要なもの順で
・新葉を出し始めていたり、勢いのあるもの
・色つやのきれいなもの
・なるべくでかいもの
こうなります。
海外から輸入されてからどのくらいで売りに出されるかわかりませんが、当然日本に来てからの環境に慣れていないものがほとんどです。日本の環境に適応しようとしているもの程、株に勢いがありますので最も重要なファクターといえます。
次に色つやのきれいなもの。これは現在の状態を判断する際に重要で黄色や茶色黒くなっていたり葉に張りがないものは避けたいですね。
最後にデカいもの、これも大事ですが他の2点には劣ります。一般的にはでかいもの、葉数の多いものの方が少し高くなりますが、小さくても新葉の展開がよさそうなものの方がいい場合が多いです。
子株を買う裏的情報
大きな声では言えませんが、上でも書いたように日本で大掛かりに売りに出している業者は海外から一気に子株を仕入れ、一気に売りさばくスピード感がかなり重要です。大規模な業者は売れなくてもスペースがあればそのまま育てていけますが、小規模な業者は売りさばけないと在庫が増えるばかりで管理上無理が出てくるため、何とか売ろうと必死になります。ですのでオークションをしばらく注視していると、いわゆる底値や相場が見えてきます。
もちろん業者も仕入れの値段と維持費など諸々の経費をかけてますので何とか高値で売りたいと思うのが普通でしょうが、我々庶民としては一円でも安く買いたいもの。
数が多く入ってている新品種は急いで買っても、現在の流通スピードから値下がりが速いことも少なくありません。
また、原種においても相場の変動が今回の新型コロナの影響の様な状況下でかなり出ることがわかりました。これも海外のナーセナリーによるものでしょうが、いったん供給が止まっていたものが再開すると一気に値段が下がります。
ビカクシダのように輸入に頼っている市場では購入タイミングを見極めるのが難しいとは思いますが、ぜひ「いまが買いか」を考えてみてください。
森のパパも一人でオクを管理しているようですが、かなり値段の調整に気を使っているのがオークションを見続けているとわかってきます。