着生蘭、ファレノプシス(胡蝶蘭)紹介
蘭ってなんだか難しそうな感じがして敬遠している方も少なくないかもしれません。
でも実は面白い植物で、飾り方によってはとても魅力的な植物なんです。
着生蘭の種類でどこでも簡単手に入りもっとも日本人になじみの強いファレノプシス(胡蝶蘭)を今回はちょっと変わった飾り方の紹介をしたいと思います。
ファレノプシス ≠ 胡蝶蘭
胡蝶蘭という名前はよく聞くと思いますがファレノプシスという名前を初めて聞く人も多いでしょう。
ファレノプシス(略してファレノ)は胡蝶蘭の学名です。本当はファレノプシス属の中にみんなが知っている胡蝶蘭があります。ですので、蘭展やそういった集まりでは逆に胡蝶蘭という名前を聞くことが少ない印象です。
ツーぶりたいひとは「ファレノ」というと、それっぽくなります笑
ファレノプシスの飾り方
「飾り方っていったって鉢に植えて机の上で観て楽しむ程度じゃねーの?」と思うかもしれません。それはそれで間違いではないのですが、さまざまな飾り方ができるのが着生蘭の魅力です。
・鉢植えで
贈呈用のファレノを想像するとわかりやすいのですが、鉢植えで植わっています。また、ホームセンターで売られているようなファレノもこの植え方で最もスタンダードな植え方といえるでしょう。
花は上方向に伸びた花径を下に流れるように仕立てるのが一般的です。
最初の画像は2019年の東京ドーム世界らん展で展示されていたもので、わかりにくいですがそれぞれ上に伸びた花径を斜め下に誘導していったものとなります。
・バージンコルク板付け
こちらが、ファレノの本懐ともいえる着生仕立てです。本来、野生のファレノは他の大きな木等にくっついて、ときにはぶら下がるように生えています。
※下の画像は鉢植え状態から板付けにした直後です。
これがファレノの自然な姿です。もともとファレノの根は他の植物にくっつくような構成になっており、自身が落ちないよう根が進化しています。
上の写真は板に付け直してからしばらくたった写真です。根がコルク板にへばりついているのがわかると思います。
この飾り方では花径は太陽に向かって伸びるため真横に伸び、重さから若干の下垂をします。
壁にかけられて場所を取らず、さらには花も楽しめるこの着生仕立ていかがでしょうか。
もし興味がありましたら次の管理方法を読んでいただけると幸いです。
板付けファレノ管理方法
置き場所
本来他の植物に着生し地面からさほど高くないところで自生する植物のため、ファレノは基本的に強光が苦手です。日が昇って数時間程度の柔らかい光なら問題ありませんが、昼間や午後の強い光に当たると一気に弱ってしまいます。
置き場所としては風通しのよい、朝日が少し当たる場所がよいです。もっとも簡単なもので終日間接的に日が当たる場所でもよいでしょう。
厳密に日照を管理するなら夏場は遮光率60~70%程度の日よけネット、それ以外は50~60%程度です。
また、ファレノは寒さに弱い植物ですので15℃を下回る場合、室内に入れてやります。
あまり日照を要する蘭ではありませんので人が問題なく暮らせる程度の明かりで大丈夫です。それよりも冬などは温度管理に注意してください。
水やり
板付けしたファレノはとにかく乾きやすいです。水苔※を触って乾燥している様ならすぐに水をやってください。意外ですが、ファレノは水が好きです。
ただし、逆に少しでも湿っている様ならやってはいけません。ファレノは全般的に根が腐りやすい植物ですので慣れるまでは水控えめで問題ありません。
※水苔は上の画像の根の上にひいてある肌色のボソボソしたものです。
時には霧吹きを
ファレノの原産地はとにかく湿度が高い場所です。乾燥する冬や暖房、クーラーをつけているときはこまめに霧吹きをしてやると機嫌が良いようです。
まとめ
部屋に植物を置くと管理の手間が増えますが、おしゃれな部屋間には必ず植物があるものです。また、ファレノのような成長がはっきりしている植物は日々の変化が楽しめますのでお勧めです。
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