ビカクシダ 着生用の紐について考える
GWに入ると我が家ではビカクシダの付け替えラッシュとなります。
というのもこの時期は新芽が動き出し、これから暑くなるまでがビカクシダにとっての最高の時期だからです。
さて、付け直しに必ず使う着生用の紐ですが皆さん何を使っているでしょう。
主に着生用の紐として使用されるのは以下だと思います。
それぞれ特徴がありますが、私の勝手な判断で格付けをさせていただきたいと思います。
ビニールテープ
コスパ :★★★★★
見た目 :★☆☆☆☆
扱いやすさ :★★★★☆
整形のしやすさ:★★★★☆
ビニールテープといえば引っ越しの時に使用したり、重い家電を購入したりした際に使用される、100均で購入できる紐です。
実際に着生に使用すると相当な不器用な方でない限り、その扱いやすさに驚くでしょう。後述するテグスに比べると結びも楽で、結んだ後に納得がいかなくても簡単に結びなおしができます。
また、ビニールテープの性質上、面で支えられるため整形もしやすく、とても切れにくい素材のため我が家では見た目を気にしない子株~中株によく使用します。
麻紐
コスパ :★★★☆☆
見た目 :★★★☆☆
扱いやすさ :★☆☆☆☆
整形のしやすさ:★★☆☆☆
園芸資材としてよくホームセンターなどで売っている麻紐ですが、麻紐は水に弱く、重さのあるものを支え続けるのが苦手です。
これらのことから、ビカクシダの着生には向かず、使用した際ビカクシダが着生前に滑落してしまう事故が高確率で起きます。使用には向きません!
テグス
コスパ :★★★☆☆
見た目 :★★★★★
扱いやすさ :★★☆☆☆
整形のしやすさ:★★☆☆☆
テグスとは合成繊維でできた弾力のある細い紐です。釣り糸をイメージするとわかりやすいでしょう。またアクセサリー製作の際にも使用されます。
テグスは100均でも取り扱いがありますがあまり長いものはありません。(1株つけるのに十分の長さはありますが)釣り糸と同じものですので太さを選べます。個人的には太ければ太いほど着生には向くと思います。テグスは基本的に色がない透明のものが多いため、見た目がよく中~大株の見た目に気を使いたい株に使用したい素材です。
難点としては、テグスは細く結びが難しく感じられるかもしれません。また、その細さから容易に貯水葉を傷つけたり破いたりしてしまいます。ビニテが面で支えるのに対しテグスは線で支えると思うとわかりやすいです。
また、ビカクシダの付け替えの際はその後の成長を念頭に水苔で整形しますが、テグスはその細さから整形に向きません。すでに形よく育っている、先日のアルシコルネのような株への使用は問題ありませんが、着生に慣れていないうちは、使用を勧めません。
ストッキング
コスパ :★★★★☆
見た目 :★☆☆☆☆
扱いやすさ :★★★☆☆
整形のしやすさ:★★★★★
そもそも、紐なのか・・?は置いといて着生に使用できます。伝線したストッキングを使用できますのでコスパもいいです。ストッキングは弾力があり、ビニテよりも広範囲の面を使いビカクシダ自体を支えられ、水はけも良いため実は優秀な素材です。
ただし、見た目が完全に「あれストッキングじゃない?」となり、恥ずかしい思いをするかもしれませんので使用には注意(勇気)が必要です。
結びやすさは、性質上伸びますし薄い素材ですので個人的にはそこまで悪くないかなといった感じです。
要するにまとめると・・・。
ビニテ :「包帯?何があったの・・・?」
麻紐 :「なにこの板・・・?(落下済み)」
テグス :「あら綺麗(貯水葉ビリビリ)」
ストッキング:「・・・え?(ストッキングだよねこれ・・)」
冗談はさておき、個人的なおすすめは見た目を気にしないのであればビニールテープです。大株でかっちょよくキメたい!のであればテグスも良いでしょう。
他は好き好きですが、麻紐だけはくれぐれもご注意を(しつこい)