ビカクシダ・リドレイ 特徴とパーツ説明
ビカクシダ? リドレイって何???という方でも安心に始められる様にまずは特徴やパーツ説明から始めたいと思います。
ビカクシダとは
ビカクシダの特徴をざっくり言うと
・着生植物
前回のファレノで軽く触れましたが、着生植物というのは他の植物に着生して成長する植物です。人との生活においては主に壁掛けなどでインテリア色の強い植物ですが、意外に奥が深いので嵌る人は嵌る植物です。
・シダ植物
ビカクシダは名前の通りシダ植物です。シダといえば胞子ですがビカクシダも例外ではなく胞子をつけます。
・花は咲かない
シダ植物ですので花は咲きません。蘭の様に美しい花が咲くわけではありませんが、それに匹敵するほどの容姿をビカクシダは持ち合わせています。
・大きくなる(小型種もある)
基本的にビカクシダは大型化するものが多いです。環境が揃うとメートル級に育つものも多く、管理には注意が必要となります。
その中でも、リドレイは小型種と言われあまり大きくなり過ぎないといわれています。
※諸説あり。巨大化したリドレイも稀にみかけるらしい・・。
・かっこいい(特にリドレイ)
ビカクシダの中でも堂々の1位といっても過言ではないほどの人気を誇るのが、このリドレイです。
独特のフォルム、管理のクセの強さを含め渋い男の部屋にはまさにリドレイ。
ビカクシダ・リドレイのパーツ
さてリドレイを語るには何はともあれ、まずはパーツの説明から。
全体像写真
赤枠:貯水葉
青枠:胞子葉
黄枠:成長点
貯水葉
赤枠で囲ったキャベツのような部分のことをいいます。
正面から見た際に左右に一枚ずつ展開していきます。
この部分で雨や水をためるタンクとしての役割、極度の乾燥から身を守るシールドとしての役割を持っています。この部分の内側に根をはります。
このキャベツの様な独特な凹凸は、貯水葉内部で水を株全体に十分巡らせるための工夫と言われています。
ビカクシダはこの貯水葉を何度も展開し、古い貯水葉は自然と内部に巻き込まれていき、最終的には自信の栄養とします。
胞子葉
胞子葉は全体画像の青枠のギザギザした部分のことを言います。
胞子葉は主に光を集め、雨や水を貯水葉に運ぶ役割をしています。
また、名前の通り胞子をつけるのもこの葉の重要な役割です。
成長点
全体写真の黄色枠、上の写真は近寄った画像で、赤枠が成長点になります。
この成長点がビカクシダにおいては最も重要な部分で、この部分さえ生きていれば復活可能といわれるほどです。
上の画像では、胞子葉を展開しようとしているところです。
この成長点が茶色く皺が寄り、しぼんだ様な場合、調子を崩していることがありますので注意が必要です。
※通常の成長点はハリのある丸で貯水葉または胞子葉が展開しているか、展開前でも緑の部分が薄っすら見えます。
購入する際には必ず確認するポイントです。(特にリドレイはでべそ気味ですので、確認しやすいと思います。
胞子パッチ
胞子パッチとは、胞子葉につくスプーン上の胞子をつけるためだけに、葉が変化した部分のことをいいます。
リドレイは成長が早く、早めに胞子を形成します。
この胞子から子株を作ることもできますが、温度や湿度の維持が難しくかなり手間で、十分に成長するまで3年~と時間がかかかる割にはできる子株が少ないため趣味の域です。
また、十分に成長したリドレイの胞子は甘いシナモンの様な、少し違うような独特の臭いがあります。お世辞にもいい匂いではありません。
以上でおおよそのパーツ説明は終わりです。
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