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基本のビカクシダ【ビフルカツム】

着生植物の代表選手ともいえるビカクシダ。

 

ホームセンターで見かけるものは、大体1000円位で売られていることが多いと思います。

 

この1000円位で売られているビカクシダの種類の性格な名称はビカクシダ・ビフルカツムといい、ビカクシダの中で最も剛健といわれる種類です。

 

 

ビカクシダ・ビフルカツムはとにかく剛健!

ビカクシダ・ビフルカツム(以降ビフルカツム)はビカクシダの原種で、熱帯地域など割に広範囲に生息している種類です。

ビフルカツムは現在最も普及している種類で日本の暑さ、寒さにも広く適応できるため温暖な地域では屋外でそのまま育てることができる唯一のビカクシダです。東京でも今年の様な寒くならない冬はそのまま屋外軒下で越冬出来ます。

また、ある程度の乾燥にも割と強く、一度もビカクシダを育てたことがない!といった方に特におすすめな入門編といっていいでしょう。

 

ホームセンターで買ったら植え替えよう

ホームセンターで見かけるビフルカツムはピートモスを主体とした保水性の高い土で植えられています。

 

このままでも問題なく育てることは出来ますが、このピートモスは輸送や販売中の乾燥から守るためのもので、長期の生育の観点から考えると、水の管理が難しくなります。早めに水苔で植え替えましょう。

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↑初めてビカクシダを板付けした際の懐かしい写真(笑)今見ると恥ずかしいw へたくそでも絵になるからビフルカツムは素晴らしい品種です。

 

ホームセンターで売られているビフルカツムはいくつかの株をまとめて一鉢に入れた状態で売られています。

 

最初はそのままでも問題ありませんが株が成長するにつれて形が大きく崩れてしまいますので見た目を気にする場合、早めに切り分けて板付けしたた方が良いでしょう。

 

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ほっとくとこのようになってしまいます。私は面倒で株分けせずにこのまま育てていますが、すでにこのままでは板付けできる状態でなくなってしまいました。その為木製バスケットに入れてます。一応面倒でなければ今春、株分けする予定です。

 

株分けしました↓

tachinekoinuo.hatenablog.com

 

ビフルカツムの基本の育て方

水やり

ビフルカツムは上でも書きましたが相当に乾燥に耐えることができます。しかし季節によっては適しません。割とビフルカツムの水やりは簡単で冬だけは水を控えめにといった感じです。

 

また、貯水葉が広く展開するので株の中まで水が入りにくい事があります。そのため水やりは水苔を中心にあて内部までしっかりと水が入り込むように株を斜めにして水をやることが大切です。

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画伯の絵を参照。水色が水。株を矢印の様に少し斜めにし、上から水を水苔にあてるようにやることにより株内部に水がしっかり入る。内部まで水がしっかり入ったら株を矢印の逆に斜めにし水をしっかり切る。

 

春~秋(4月~11月)

水苔が乾ききる前に与えると割に生育が良いです。常にびしょびしょでなく、ある程度の乾燥が感じられたらでよいでしょう。また積極的に雨にあてて問題ありません。(長雨は様子を見て軒下に移動)

 

冬(12月~3月)

水苔がかわいてから2、3日後に。この時期は寒さに耐えるため水を控えます。雨には当てません。乾かなければ2週間に一回でも一か月に一回でもOKです。逆に3日程度で乾いてしまうような、早く乾きすぎる場合は水苔が足りていませんので春先に水苔を足してやってください。

 

日照

1年を通し理想は半日陰で、木漏れ日のような日を好みます。

それが難しい場合、秋から春は午前中直射日光で大丈夫です。また、夏場はシェードで日よけ、または極暑の時期だけは終日日陰で。

ただし、ビフルカツムに関しては日照はあまり神経質にならなくても大丈夫です。

 

置き場所

前述したようにかなり暑さ寒さに強い種類です。

 

寒さ

霜が降りなければ丈夫ですが、多少霜に当たっても問題ありません。長期間霜が降りるような寒さが続く場合、春からの生育が遅れる程ダメージを受けてしまうことがありますのでそういった場合は室内に取り込みましょう。

 

暑さ

暑さに関しては温度の観点では日本の極暑でも問題ありません。(ただし日照には注意)